東京の都市風景 撮影〜現像の基本テクニック

こんにちは、Yutoです。

このブログでは東京で都市風景・スナップを撮る人に向けて、撮影テクニック・撮影スポット・撮影機材(SONY αシリーズメイン)に関する情報を発信しています。

自然風景の撮影が楽しいのと同じように、都市風景の撮影も楽しいです。
東京は都市規模が大きいため絶景が多いです。
この記事では都市風景撮影の基本テクニックをお伝えします。

スナップの基本撮影テクニックも別記事にてまとめているので、こちらも合わせてご覧ください。

参考:スナップの基本

撮影設定

Aモード

都市風景を撮る時は、Aモードにしてじっくり撮りましょう。
ポイントは以下の通り。

  • 露出補正-1.0
  • F8〜F13・ISO感度100が基本
  • 1/焦点距離秒以下のシャッタースピードになったら三脚を使う

Aモードにすることで、カメラの操作はシンプルになります。
また、F値(絞り)はボケ量を調整することをできるだけではなく、レンズの描写力を最大限まで引き出すことができます。
その設定値はレンズによって違いはあるもののF8〜F13であることがほとんどです。

天気と時間を選んで出かける

朝と夕方はドラマチックに撮れる

東京都墨田区隅田川 東京スカイツリー 2015/5/13

風景写真を撮るときにもっとも望ましいシチュエーションは朝と夕方にあります。
たとえば朝焼け・夕焼けは朝夕に起こる理想的なシチュエーションの1つです。

そのほか魅力的なのは建物などが赤く照らされることです。
やさしい光で照らしてくれるので幻想的な風景になります。

シャッターチャンスとなる時間帯は日の出・日没のそれぞれ前後1時間程度です。

参考:【ドラマチックな写真を撮るコツ】朝夕の都市風景・スナップ

参考:東京の夕景撮影スポット10ヶ所

別記事にて朝夕の撮影テクニックや撮影スポットをまとめました。

曇りの場合でも撮ることができる

東京都千代田区丸の内 KITTE 2019/2/19

曇りの日の撮影セオリーは

  • 空を写さない

というのが一般的です。

空を写してしまうと基本的に白飛びしてしまいます。
白飛びをしていなくても雲のディティールがないと写真がのっぺりしてしまいます。
ただ、雨雲による曇りは雲のディティールがおもしろいので、空をいれて写真を撮るのも良いです。

東京都港区竹芝 2014/4/29

曇りの日ならではの撮影として、長時間露光をするというのがあります。
NDフィルターをつけて日中でも1分以上の露光をして雲を流します。
ND1000やND100000を使います。
絞りはF8〜F13程度が目安です。

参考:曇りの東京でオススメな被写体と撮影スポット

曇りの撮影に関しては別記事にてまとめましたので、合わせてお読みください。

夜景は晴れの日がオススメ

東京都新宿区西新宿 東京都庁 2015/3/25

夜景撮影は晴れがオススメです。
特に展望台からの撮影で空が広く入るような場所は晴れの撮影がオススメです。
その理由2つあっては空の黒が引き立ち、写真に締まりが出るからです。空気が澄んでいれば遠くの光もくっきり写ります。

空に雲が残っていると、写真全体が単調な色合いになってしまいます。
このような色になるのは街の光が雲にうつってしまうからです。
また、晴れの日に比べると湿気が多く、遠くがにじんでしまうことが多いです。

東京都新宿区西新宿 思い出横丁 2019/1/12

晴れ以外の場合は、この写真のように空が写らない場所で夜景を撮ると良いです。
三脚を使わずに撮る場所が多いので別記事でまとめている手持ち夜景撮影テクニックが役立ちます。
また、曇りの日は通常の日没より早く暗くなります。

参考:東京の夜景撮影スポット15ヶ所

参考:【初心者向け】東京の夜景撮影〜現像までの基本テクニック

参考:東京の夜景で使える手持ち夜景撮影テクニック

覚えるべき構図3パターン

三分割構図

東京都葛飾区四ツ木 荒川土手 2019/2/18

都市風景を撮る時にもっとも使う構図は三分割構図です。
三分割構図は簡単に説明すると、2つのポイントがあります。
・画面を縦横のグリッドで3分割する
・メインとなる被写体をグリッド線の交差するどこかに持ってくる

たとえばこの写真の場合は、メインとなる東京スカイツリーが3分割の左側のグリッドのところに配置されています。
土手の上は人が歩いているのですが、人も右のグリッドのところに来るまで待ってから撮影しました。
そして、地上と空の境目の位置ですが、これも三分割の下のグリッド線に置いています。
都市風景でよくある質問は空と地上の境目ですが、だいたい三分割線のグリッドの位置か、上下のちょうど真ん中に置くことがほとんどです。

▼三分割構図の作例

ごちゃっとした空間では三分割構図に当てはめてしまうと驚くほど画面が落ち着きます。
ありとあらゆるシーンで使えるといっても過言ではないので、僕は構図に迷ったらまず三分割構図で撮ってみるということを試しています。
ただし、万能構図ゆえにそれ以外の構図で撮らなくなってしまうと写真がどれも一緒に見えてきてマンネリ化してしまいます。
恋愛と一緒ですね。同じデートばかりしているとマンネリ化してしまいます。
マンネリしてきたらいつもと違うデートを!という感じで、たまには構図の型を破った写真を撮るとおもしろみが返ってきます。

二分割構図

東京都港区 レインボーブリッジ 2014/6/8

二分割構図は上下左右のちょうど真ん中にグリッドがあり、そこを境目に構図を組み立てます。
いわゆるシンメトリーと呼ばれます。
空間を切り取るときによく使います。
三分割構図と併用して使うことも多くあります。
たとえばメインの被写体は三分割線のところに置いて、空と地上を二分割線のところでわけるなどといった構図です。

この写真の場合は、空と海の境目をちょうど真ん中にしました。
そうすることで上下対称になります。

▼二分割構図の作例

水面と空の境目を二分割にして構図を組み立てることが多いです。
どちらも余白が多いので、分割するなら真ん中にすると画面がすっきりします。

日の丸構図

東京都葛飾区四ツ木 荒川土手 190218

日の丸構図も都市風景でよく使います。
名前の通り、メインの被写体をど真ん中に置く構図です。
表現したいものがストレートに飛び込んでくるのでわかりやすいですね。
そのぶん説明的な写真になってしまいやすいということもあります。
なにか劇的な瞬間であるとか、被写体として魅力的なものがメインだと良いです。

たとえばこの写真の場合は、東京スカイツリーを真ん中に置いていることで、東京スカイツリーの写真だということが伝わってきますよね。
日中に同じ構図で撮ってしまうと、東京スカイツリーの説明的な写真になってしまうのですが、夕暮れ時に散歩している人と一緒に撮ることによって情緒ある写真に仕上げました。

▼日の丸構図の作例

東京はランドマークとなる被写体が多いため、日の丸構図の写真は必然的に増えます。
いわゆる被写体力が強い被写体は素直に正面からど真ん中におさめると素直にカッコイイ結果になりやすいです。

1枚の写真に複数の構図パターンを使うことができる

東京都台東区浅草 浅草寺 2019/1/1

1枚の写真に使える構図は1つだけではありません。
2つ以上の構図を併用している写真も多いです。

たとえばこの写真は、これまでに紹介した3つの構図である三分割構図・二分割構図・日の丸構図が入り混じっています。
この写真を撮影する構図パターンの使い方は以下の3ステップです。

  1. メインの浅草寺を真ん中に置く
  2. 両端の旗がうまく入るように調整する
  3. 群衆、建物、空を三分割のグリッド線のところに合わせる

このように考えて撮っています。

最後にすべての構図パターンを使う時にいえることですが、画面の四隅に気を配ることが大事です。
具体的には余分なものが写ってないか、メイン被写体に視線を誘導させることができるかなどといったことです。

RAW現像で仕上げる

RAW現像って?
RAW現像とはRAWファイルを加工することです。
JPGと違って加工した内容で写真を上書きされることはないため、何度でも加工することができます。
参考:「写真はRAW保存がおすすめ」RAWとJPGの違いを解説

Adobe Lightroom Classicでかんたんに現像できる

写真はAdobe Lightroomというソフトを使えばかんたんに現像できます。
ちょっと現像するだけで写真の仕上がりはかなり良くなるので、ぜひやってみましょう。

Adobe フォトプランに加入すれば月額980円でLightroomとPhotoshop両方が使える

Adobeフォトプランという月額サービスに加入すると
・Adobe Lightroom Classic
・Adobe Lightroom CC
・Adobe Photoshop CC
という3つのソフトを使えるようになります。

公式:Adobeフォトプラン

月額980円・年間11,760円ほどで使うことができます。

Lightroomの操作は直感的にできる

Adobe Lightroom Classicの操作はかんたんです。

夜景のRAW現像の基本

基本的に右側のパネルにあるスライダーをマウスで左右に動かすと、それに合わせて画像の明るさや色味が変わっていきます。
難しいことを考えなくても直感で操作できるのがLightroom Classicの良いところです。

パソコンが苦手という人でもLightroom Classicは使いやすい

【実践】都市風景の基本的なRAW現像解説

ここでは東京ゲートブリッジの夕焼けの写真をRAW現像していきます。
ちょっと暗すぎたなという写真でもRAW現像をすればしっかり仕上げられるので、失敗だと思って削除はしないようにしてください。

構図を整える

都市風景のRAW現像
都市風景のRAW現像

まず構図を整えます。
2つの理由があってトリミングしました。

1つ目はゲートブリッジと富士山がちょっと小さかったから、もう少し寄りたいということ。

2つ目は不要なものが写っていたことです。

撮って出しの状態ではわからなかったのですが、明るくして確認してみたら右下にテトラポットが写っていました。
というわけでテトラポッドがちょうど写らなくなる部分までトリミングします。

露出補正とハイライトで全体の明るさ調整

都市風景のRAW現像

全体の明るさを調整します。
露光量だけで調整すると、空か海のどちらかだけしか明るさを合わせられません。
そこで露光量とハイライトの2つを調整しながら明るさのバランスをとっていきます。

露光量 +1.90
ハイライト -69

【ヒストグラムの見方】
明るさは目で調整しますが、ヒストグラムが見れるともっと便利です。
・左端に山がくっついていたら黒つぶれ
・右端に山がくっついていたら白飛び
・山が左によっていたら暗めの写真、右によっていたら明るめの写真
・ヒストグラムの山を真ん中に寄せなければならないということはない

夕焼けの色を強くする

都市風景のRAW現像

よりドラマチックな仕上がりにしたいので夕焼けの色を強くします。
ホワイトバランス(色温度)を調整しますが、写真全体をあげてしまうと青空の濃い青の部分の色が変わってしまいます。
そのため、円形ツールを使って空の赤い部分だけを囲います。

色温度 +55
色被り補正 +40
コントラスト +30

夕焼けの色を濃くしつつ、空の青いところは残せました。
部分補正を使って夕方と夜のおいしいとこ取りができます。

【部分補正でおいしいとこどり】
全体補正をしているとどうしてもバランスが取れない部分がでてきますが、部分補正をすることで自分の都合の良い場所だけの明るさや色を変えることができます。

トーンカーブで写真を締める

都市風景のRAW現像

Lightroomでいつも触っているパラメータを少し下にスクロールするとトーンカーブが出てきます。
使い始めのころは補正パネルがスクロールできると思ってなくて存在に気づいてなかった人もいるのではないでしょうか。僕もその1人です笑

トーンカーブはさきほどまでのスライドで調整するよりさらに直感的に調整できるツールです。
ここではトーンカーブをやや下にひっぱる感じで写真の締まりをよくします。

【トーンカーブのかんたんな使い方】
・カーブを上にひっぱると明るくなる
・カーブを下にひっぱると暗くなる
・S字のカーブにするとコントラストが高くなる
・白レベル、ハイライト、シャドウ、黒レベルを直感的に触るイメージ

シャドウを上げて黒つぶれの状態から復活させる

都市風景のRAW現像

トーンカーブで写真に締まりを出したところまではいいのですが、暗くしすぎて橋のシルエットが黒つぶれしてしまいました。
シルエットとはいえ黒つぶれしていると平面的な描写になるので、シャドウを少し上げて橋のディティールを蘇らせます。

都市風景のRAW現像

そのままの大きさでは変化がわからなくても拡大してみると橋のディティールが復活していることがわかります。
拡大のしかたは左上にあるナビゲータのところで1:1、もっと拡大したい場合は2:1や3:1を選びます。

シャドウ +40

シルエットは完全に黒つぶれさせずに少しだけディティールを残すようにすると写真らしさが残ります

海面の反射を印象的にする

都市風景のRAW現像

海面の夕焼け反射をもっと印象的にしたいので、部分補正とテクスチャを使います。
このように被写体を強調したい時はテクスチャや明瞭度が便利です。
テクスチャは海面や星など細かいものの強調に便利です。
いっぽうで明瞭度はダイナミックに強調したい時に便利です。別の言い方をするとテクスチャではいまいち効果がない時に使うと良いです。

テクスチャ +60

【テクスチャと明瞭度は使い分けよう】
強調したいものによって両者を使い分けましょう。
テクスチャ:細かいものを強調する
明瞭度:ざっくりしたものを強調する

傾きを補正する

都市風景のRAW現像

写真が傾いていたので補正しました。
傾きは本来トリミングのところで同時に行うことが多いのですが、この写真のように水平がわかりにくいとあとで気付いたりします。
そのような時は、目の錯覚や思い込みによる傾きもあるので、数日後にもう一度見直してみることをオススメします。

傾き補正は数日後にもう一度見直すと良い

完成

都市風景のRAW現像
現像後
都市風景のRAW現像
現像前

以上で都市風景のRAW現像は完了です。
現像前と現像後でかなり仕上がりが変わりました。
基本的な操作だけでもかなり幅広い表現が可能です。
最後にRAW現像のもっとも重要なことをお伝えします。
それは完成イメージを持って現像することです。

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